『インデペンデンス・デイ』(1996)と『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(2016)やはり力技で戦う宇宙人。

『インデペンデンス・デイ』の20年後『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』


インデペンデンス・デイ (Independence Day)


映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』特別予告編

まことに楽しい映画である。皮肉ではなく、本気の感想。

やはり、正面から力技で戦う。

宇宙人には、サイバー攻撃という発想はないのだ。

そして、何故か前回サイバー攻撃で勝利した、アメリカ人とその仲間たちにもない。

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』でも書いたのだが、何故か侵略宇宙人は戦時国際法を守る習性がある。

 ハーグ陸戦条約にある「遠方から認識できる徽章を付け、公然武器を携行し」を忠実に守って攻撃してくる。

 

地球のコアを掘ってエネルギーを補給し、星ごと破壊する宇宙人とか。あえてめんどくさい方法をとる。

 

また、サイバー攻撃にめっぽう弱い。

前編の『インデペンデンス・デイ』では、敵艦に入り込んだヒラー大尉ことウィル・スミスが、敵コンピュータにウィルスを感染させて勝利した。(何気に韻をふんでしまった)

20年前の1996年当時、あれを観て「宇宙人はウィルス対策ソフトを常置していないのか」と驚いた。20世紀の私でもパソコンに入れているのにと。

 

ウィルス対策ソフトを買ってあげたい

何百億光年もの恒星間飛行をし、あの巨大な宇宙船を重力に逆らって浮遊させ、核攻撃にも耐えるシールドバリアを可能にするテクロジーをどこに使っているのだろう。

 

ノートンアンチウイルスソフトやウィルスバスターを買ってあげたい。

せめてフリーのAvast Free Antivirusでもダウンロードすればいいのに。

多分、続編でも宇宙人はウィルス対策ソフトは常置していなかった筈だ。

「強いアメリカ」が好きなアメリカ人

トランプが大統領になるわけだ。

こんなに楽しい映画をクソ真面目に制作できるのは、アメリカ人しかいない。

アメリカ人は賢く天然な野蛮人だ。

ヘイトではない。褒め言葉である。

 

例えば、イギリス、フランス、ロシアとか、ましてや日本。笑ってしまう。

「今日が人類全体の清教徒革命だ」

「今日が人類全体のフランス革命だ」

「今日が人類全体の大祖国戦争だ」

そして「今日が人類全体の明治維新だ」なんのこっちゃ。

「3作目はこのオチで」とハリウッドに売り込みたい

ここからは、続編のネタバレになる。といっても大したオチでは無いので構わないと勝手に判断。

前回の侵略後、国同士の紛争が無くなり国際協力体制が確立したらしい。アメリカを中心にだが。「世界がひとつになれた」のは宇宙人侵略のおかげであると元大統領も言っていた。ちなみに、元大統領は核融合爆弾(水爆)を抱いて特攻する。

 

そうか、世界平和が実現したのは、あの触手宇宙人のおかげなのだ。

f:id:ha-kurehanosatosi:20161206215043j:plain

それでは、実はあの球形生命体がすべての黒幕、最も悪者(ではなく平和な星を作る善者)で、銀河系の遅れた星々を平和にして回っていることにしたらどうか。

f:id:ha-kurehanosatosi:20161206215159j:plain

だったら更に面白い。
だからサイバー攻撃もしない。真正面から力技で攻撃してくる。

 

続編のラストでは、球形生命体の知識にアクセス出来たことで、地球人も恒星間飛行が可能になるらしい。

3作目は、地球から宇宙人の星へ殴り込みに行く展開のようだ。

 

 地球人が恒星間飛行をして、あの触手宇宙人の星に到着すると、彼らも侵略を受け支配されていた。あの球形生命体に。

「あいつに無理強いされて仕方なく侵略したんですわ」と触手で頭をかきながら情けない顔で言い訳される。

そして、球形生命体からは「お前らの星も戦争をなくしてやったんだから、感謝しろよ」と高笑いされる。

地球人達は「俺達の戦いは何だったのだろう」と茫然とする。

こんなオチはどうだろう。

ハリウッドでは採用されないか。